Version: 13.1.6 (2013-11-07)
openSUSE の旧バージョンからアップグレードした場合は、下記に示す旧バージョンのリリースノートもお読みください: http://ja.opensuse.org/openSUSE:Release_Notes
このリリースノートでは、次の分野に関する情報を掲載しています。
「その他」: これらの項目は、いずれも openFATE (機能や要件を管理するシステム (http://features.opensuse.org)) から自動的に取り込まれたものです。
N/A
「インストール」: 何もない状態からシステムをインストールする際に、読むべき項目です。
「全般」: すべてのユーザを対象とした情報です。
「システムアップグレード」: openSUSE 旧バージョンから、本バージョンにシステムアップグレードした場合に、発生しうる問題点です。
「テクニカル」: この章には、知識のあるユーザのための技術的な変更点や、改良点が多く記載されています。
インストールについて詳しくは、 「openSUSE ドキュメンテーション」 をお読みください。
スタートアップ ではインストール作業を順を追って読むことができるほか、 KDE や Gnome デスクトップ、そして LibreOffice スイートに関する紹介が書かれています。また、配置やソフトウエア管理などの基本的な管理作業のほか、 bash シェルの紹介などが書かれています。
ドキュメンテーションは、 opensuse-startup_$LANG
パッケージをインストールすることで、 /usr/share/doc/manual/opensuse-manuals_$LANG
から読むことができるほか、http://doc.opensuse.org にあるオンライン版を読むこともできます。
下記の YaST モジュールはほとんど使用されないものであるため、廃止されました:
yast2-autofs
yast2-dbus-client
yast2-dirinstall
yast2-fingerprint-reader
yast2-irda
yast2-mouse
yast2-phone-services
yast2-power-management
yast2-profile-manager
yast2-sshd
yast2-tv
モジュールの廃止の主な理由としては、メンテナンスコストの削減と主要モジュールへのさらなる注力にあります。
UEFI (Unified Extensible Firmware Interface) を利用して起動するシステムに openSUSE をインストールする場合、事前に製造元が推奨するファームウエア更新を必ずチェックし、可能であればインストールしておくことを強くお勧めします。 Windows 8 がプレインストールされているマシンの場合、お使いのシステムが UEFI である可能性が高いものと思われます。
背景: UEFI のファームウエアによっては、 UEFI のストレージ領域に多くのデータが書き込まれることで、起動に失敗してしまうバグを抱えています。もちろんこれはバグであるため、どれだけ "多くの"データを書き込むことで問題を発生させるのかは、誰にもわかりません。 openSUSE では、 OS を起動するのに最低限必要となるデータ (UEFI に対して、 openSUSE のブートローダの場所を示すための情報) しか書き込まないようにすることで、このバグの発生を最小化しています。 Linux カーネルのオリジナル版では、 UEFI のストレージ領域に起動やクラッシュに関する情報を書き込む機能 (pstore
) がありますが、openSUSE の既定では無効化しています。ただし、バグである都合上、ハードウエアの製造元が推奨するファームウエア更新については、必ずインストールしておくことをお勧めします。
Adobe no longer provides (security) updates for Adobe Reader
(acroread
). Therefore the
acroread
package was dropped from the
distribution to protect openSUSE users.
openSUSE includes various PDF viewing tools like Okular, Evince, and xpdf-poppler. These tools are actively maintained and get security fixes from openSUSE and their upstream authors.
zypper dup (YaST が自動的にアップグレードを処理する機能) でアップグレードを行なう場合で、/etc/fstab
内に下記の項目が存在する場合は、それらを削除する必要があります:
tmpfs /dev/shm devpts /dev/pts sysfs /sys sysfs proc /proc proc
これらは特に GNOME ユーザの場合に重要になります。上記の項目を削除せずにアップグレードしてしまうと、GNOME 端末が "grantpt failed: Operation not permitted
" というエラーを出力するようになります。これらのマウントポイントは、 systemd 側で管理するようになっているものであるため、/etc/fstab
内に存在すべきではありません。
openSUSE 11.3 以降で Intel, ATI, NVIDIA の各グラフィックカードをご利用の場合、 KMS (Kernel Mode Setting; カーネルモード設定) を既定値として使用するようになっています。 KMS ドライバ (intel, radeon, nouveau) を使用するにあたって何らかの問題が発生した場合は、起動時に設定するカーネルのコマンドラインに nomodeset
を追加することで、 KMS を無効化することができます。この設定を grub2 で恒久的に使用する場合は、 /etc/default/grub
というテキストファイル内にあるGRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT
という変数を編集してください。編集後は、
sudo /usr/sbin/grub2-mkconfig --output=/boot/grub2/grub.cfg
を実行することで、システムに反映させることができます。また、 grub legacy をお使いの場合は、 /boot/grub/menu.lst
ファイル内のカーネルのコマンドラインの場所に、上記を指定してください (こちらは root で行ないます)。なお、この設定を行なうと、対応するカーネルモジュール (intel, radeon, nouveau) が initrd
内から modeset=0
のパラメータを付けて読み込まれます。これにより KMS が無効になります。
またごく稀なケースとして、 DRM モジュールを initrd
から読み込む際に、何らかの一般的な (KMS に関係しない) 問題が発生する場合があります。この場合は initrd
内から DRM モジュールを完全に読み込まないように設定することもできます。この設定を行なうには、 YaST の sysconfig エディタを利用して NO_KMS_IN_INITRD
の変数を yes
に設定したあと、 initrd
を作り直してシステムを再起動してください。
Intel グラフィックカードをお使いの場合、 KMS を無効化すると X サーバが fbdev
ドライバを利用するようになります (intel
ドライバは KMS にしか対応していないため) 。その代わり、 UMS (ユーザモード設定;つまり KMS を無効化した状態) への対応として、 "intellegacy" ドライバ (xorg-x11-driver-video-intel-legacy
パッケージ) があります。これを利用するには、 /etc/X11/xorg.conf.d/50-device.conf
ファイルを編集し、ドライバの項目で intellegacy
を指定してください。
ATI グラフィックカードをお使いの場合、新しい GPU であれば KMS を無効化すると radeonhd
ドライバを利用するようになります。また、 NVIDIA グラフィックカードの場合は KMS を無効化すると nv
ドライバを利用するようになります (nouveau
ドライバも KMS にしか対応していないため) 。なお、カーネルの起動パラメータとして nomodeset
を指定すると、新しい ATI グラフィックカードの場合も、新しい NVIDIA のカードの場合も、 fbdev
ドライバを利用するようになります。
openSUSE 13.1 に同梱されている Samba バージョン 4.1 には、 Active Directory 形式のドメインコントローラとして動作するためのサポートが含まれていません。この機能は、システム全体に対する MIT Kerberos との統合機能が欠けていることにより、無効化されています。
openSUSE 12.3 およびそれ以降のバージョンでは、 SuSEconfig.postfix
として提供されていたプログラムが /usr/sbin/config.postfix
という名前に変更されました。 /etc/sysconfig/postfix
や /etc/sysconfig/mail
内で sysconfig の変数を設定している場合は、 root ユーザになった状態から手作業で /usr/sbin/config.postfix
を実行しなければなりません。
xinetd の既定値が変更され、ログの記録先が /var/log/xinetd.log
からsyslog になりました。これにより、 xinetd が出力するメッセージは、 facility=daemon, priority=info で syslog に記録されるようになります。
従来の記録方法に戻したい場合は、 /etc/xinetd.conf
で設定を行なってください。なお、従来のxinetd.log
に対する logrotate スクリプトは、 /usr/share/doc/packages/xinetd/logrotate
にあります。
Apache 2.4 では、設定ファイルについて様々な変更が加えられています。以前のバージョンからのアップグレードについて、詳しくは http://httpd.apache.org/docs/2.4/upgrading.html をお読みください。
tomcat の起動スクリプトの仕様が修正され、ログが /var/log/tomcat/catalina.out
には書き込まれなくなりました。出力される全てのメッセージは、 tomcat.service
(tomcat-jsvc.service
) を通じて priority=info で syslog に記録されます。
以前のリリースから openSUSE 13.1 にアップグレードした場合、古いキャッシュファイルが動作しません。この場合は、必要に応じて ~/.cache/darktable/mipmaps
ファイルを削除してください。
The Bluetooth stack is provided by Bluez 5 (a major, backwards-incompatbile version), a necessary upgrade for GNOME desktop and some other components of the base system. Unfortunately, the KDE workspace only supports Bluez version 4 in its currently-released versions.
Therefore, the openSUSE KDE community team offers an unofficial Bluedevil package providing at least basic functionality such as device pairing or support for bluetooth mice; Some other features are known not to work jet, like file transfer.
For the moment, bugs should not be filed against Bluetooth support in KDE as the Bluez 5 port of Bluedevil is still ongoing.